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尺モジュール・メーターモジュール [ハウスメーカーを決めるまで]

積水ハウスは昭和36年(1961年)の創業時からメーターモジュールを採用しているという。「いちばんの家づくり読本(メーターモジュール設計配慮編)」なんていうメーターモジュールの良さだけを解説した58ページもある立派なカタログを配布しているくらいだ。

それに対してヘーベルハウスは尺モジュール。でも、鴻巣の街かどヘーベルハウスでは、1尺分広い廊下と階段を作っており、廊下では車いすがその場で反転することすら可能らしい。

結局、廊下や階段、扉の間口など広い方がいいに決まっている。(もちろん限度はあるけど)

尺モジュールにするのかメーターモジュールにするのかは、いろいろな条件によって変わってくると思うけど、土地の大きさによっては建てられる家の大きさが同じにはならないことには注意した方がいい。

積水ハウスは 50cm きざみ、ヘーベルは 30.5cm きざみでプランニング可能だが、ここでは計算を簡単にするために、尺を 30cm として話を進める。

7m80cm の所にいっぱいに建てるとすると、
50cm x 15 = 7m50cm
30cm x 26 = 7m80cm

メーターモジュールは尺モジュールより 30cm 小さくなってしまう。

また、8m00cm のところにいっぱいに建てるとすると、
50cm x 16 = 8m00cm
30cm x 26 = 7m80cm

この場合は尺モジュールの方がメーターモジュールより 20cm 小さい。
ちなみにヘーベルハウスの場合、実際には 30.5cm x N + 18cm が図面上の家の外寸になる。18cm は壁の厚さ。

土地に制約が無い場合はあまり大きな違いではないけれど、狭小地に3階建てを建てるような場合には大きな違いになってくるので、どちらを選ぶかは重要だ。

良く言われることだけど、全く同じ面積のプランを作ったとすると、メーターモジュールの方が廊下や階段の幅が広い分だけ部屋の面積が減ってしまう。逆に部屋の大きさをキープするなら、その分だけ大きな家になる。トイレ、お風呂、キッチンもみんな広くなるので、より大きな設備を入れることができるようになるけど、その分値段も上がってしまうことは忘れがちだ。

結局、ざっくりまとめると、

土地に制約があるなら目一杯に建てられる方のモジュール。
資金に制約があるなら尺モジュール。
どちらにも制約が無いのならメーターモジュール。

となるのではないだろうか。

2013/01/05 追記

最近のメーターモジュールのハウスメーカーでは 25cm 単位で設計可能な商品も増えてきたようです。積水ハウスでも、ざっと見たところ、「シャーウッド」の「The Gravis(ザ・グラヴィス)」や、3 階建ての商品では 25cm 単位の設計が可能のようでした。尺モジュールでは Pana Home の3・4・5階建が 15cm 単位で設計可能ということで、従来のメーターモジュール(50cm 単位)、尺モジュール(30cm 単位)に比べるとものすごく自由度が高くなったと思います。

ただし、採用できる設備についても 25cm 単位、15cm 単位に対応したものが無いと、せっかくの自由度を十分に活かすことができないかもしれないので確認した方が良いと思います。

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コメント 2

miya

はじめまして。
なるほど、尺モジュール、メーターモジュールの利点欠点がわかりました。
by miya (2009-04-10 18:16) 

capi-ta

miya さん。はじめまして。
ご参考になったらうれしいです。
もう完成間近なのですね。miyaさんのお家は尺モジュールなのでしょうか、メーターモジュールなのでしょうか? :-)
by capi-ta (2009-04-10 22:37) 

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