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ぶれないコンセプト [ヘーベルハウスを建てるまで]

営業の Y さんから是非見てもらいたい完成宅があるとうことで見学してきた。capi-ta 達を担当してくれている N さんが設計した物件だ。

ファサードの開口部をぐっと絞っり、外からの視線を遮るとともにスタイリッシュな外観を実現しているところは、まさに capi-ta 達の家と同じコンセプト。中は白を基調にシンプルモダンで統一されたリビングとダイニングキッチンが、展示場かと見まごうほどスタイリッシュ。J−モダンの和洋室もかっこいい。

やはり、いいなと思わせる家は、インテリアにしても、エクステリアにしてもコンセプトがぶれていない。

もう1つこちらのお宅で見ておきたかったのは、ワイドビューウィンドウ。大型スクエア窓を3枚並べたのと同じサイズの大型の窓だ。2階のファサードにあしらわれたワイドビューウィンドウは、縦横のバランスがとてもよくて気に入った。そして、室内からは上下、左右に十分な視界がひらけている。

capi-ta 邸のコンセプトの一つは、

「外からの視線を遮りつつ、開放的な空間」

である。そのため、一見すると大きな開口部がほとんどない。

でも、そのコンセプトに外れる選択を一つだけした。外に向いた寝室の窓は腰高小窓のピクチャータイプだったが、ワイドビューウィンドウに変更したのだ。設計のNさんにも「少し大きすぎませんか?」と言われたのだけど、ここは自分の意見を通した。

capi-ta の父は4年前にがんでこの世を去った。

病が見つかったときは既に末期で、抗がん剤を飲みながら、眺めが良くて、日の良くあたる部屋で、最後の時間を静かに過ごしていた。父も身体を横たえながら、窓の外を見て時のうつろいを感じていたのだと思う。

今、自由に内と外を行き来できる自分にとって、家の中から外が見えることには大した魅力を感じないし、どちらかと言えば外からの視線を遮る方に感心がある。でも、capi-ta 達にとってこの家は終のすみかだ。いつの日か、一日のほとんどを寝室で寝て過ごすことになる日もやってくる。そのとき、窓から外を見渡せたら、最後の時間を、ほんのすこし、穏やかに過ごせそうな気がするのだ。

コンセプトから外れはしたが、またひとつ、この家を好きになる良い選択をしたと満足している。

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はーい(せさみぱぱ)

ぐうぜん見つけました。
いまわたしは、ヘーベリアン見習い中です。先日地鎮祭も終わりいま、地盤改良中のようです。
capi-ta さんは、いつ完成予定ですか?それとも、もう完成しているのですか?内容を拝見すると、回想のようにもみえるし、進行形のようにもみえて。
もしよかったら、わたしんとこも遊びにきてください。
土地探しからプランのだめだし、営業マンの変更などなど、通常みなさんがかける時間の倍ほどののろのろスピードで、やっと着工までこぎつけました。
プランそのものは、設計さんにいわせると「普通の家」になってしまったようですが、とりあえず、「フレックス ピロティーのある3階建」です。
また遊びに来ますね。
by はーい(せさみぱぱ) (2008-10-22 08:40) 

capi-ta

こんにちは。せさみぱぱさん。

ちゃくちゃくとヘーベリアンへの道を進んでいらっしゃいますね。いや、いいですねぇ。「フレックス ピロティーのある3階建」。もしかして、車を部屋から眺められたりするのでしょうか。これからの建設現場のレポートも楽しみにしています。

うちは5月下旬に契約したのですが、変更契約は11月半ばくらいの予定です。出来上がるのは来年の6月くらいでしょうか。(笑)

私たちが一番避けたかったのは、せかされてあまり検討できずに仕様を決めてしまうことでした。なので、打合せの期間はかなり余裕をとってもらっています。

着工はまだまだ先ですが、後輩ヘーベリアンとして頑張ります。:-)
by capi-ta (2008-10-23 00:00) 

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