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ヘーベルハウス・ファインキュービック登場!! [ヘーベルハウスを建てるまで]

※こちらは 2008 年の記事です。現在のヘーベルハウスは標準仕様で次世代省エネ基準に対応しています。
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ついにヘーベルハウスから(標準仕様で)次世代省エネ基準に対応する新躯体が登場した。

http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/product/fine/press.html
http://www.asahi-kasei.co.jp/hebel/news/200808fine/index.html#title

ただし、すべてのラインナップで次世代省エネ基準に対応するのではなく、ファインキュービックと新大地-fの2つだ。FREX やネクサス、エル・レガーロなどは変わっていない。sorakara-fや二世帯-fはコンセプトをファインキュービックや新大地-fで実現したものなので、基本的には同じ。

気になる坪単価は 72 万円から。

確かこれまでのキュービックは坪単価がほぼ 70 万円だったが、次世代省エネ仕様を選択するとやはり同じような金額になるので、妥当な価格設定なのかもしれない。

この新躯体では「高耐久型断熱・気密構法」が導入された。

他社と違ってあえて「高耐久型」と言っており、新築時の気密・断熱性能をずっと維持できることを目標に設計されているのだ。セキスイハイムでは高気密・高断熱がいつまで維持できるのか触れていないところが気になっていただけに、ほぉ、ヘーベルハウス、よく考えてるなと思った。ただ、残念なことにWebには具体的な数値は示されていない。

新躯体で一番大きく変わったところは、外壁ヘーベル板の位置を20.5mm外側に出したことだろう。これまで、ハイパークロスの裏側のネオマフォームはかなり小さく切った後に施行されていたが、少し余裕ができたことで、それほど小さく切らなくても施行できるようになったようだ。以下、気になるキュービックとの比較。

壁:
キュービックでは鉄骨柱の外側のネオマフォームは 7mm だったのが、ファインキュービックでは20mmになった。さらに鉄骨梁の部分にはネオマフォーム40mmを使い、鉄骨が熱橋となることを防いでいる。これまで梁の部分は特に断熱されていなかったのでこれは大きな違いだ。これまでも、梁の部分は断熱されていたが、ネオマフォームの厚さは未確認。

梁の断熱についての追記

2 階建ての場合、従来のキュービックでは 1F の梁は断熱されるが、2F の梁は断熱されていない。これは、2F の天井の断熱が梁よりも下で行われ、2F の梁は断熱ラインの外側に位置するため、断熱する必要がないのだ。これに対し、ファインキュービックでは、2F の天井ではなく、屋根ヘーベルの上に断熱材が敷かれるため、2F の梁も断熱しなくてなならない。

床:
床の高さを20mm上げてポリスチレンフォーム20mmを使用。従来は12mmのネオマフォームを使っていた。

陸屋根:
ファインキュービックではヘーベル板の上、すなわち屋外に、ネオマフォーム65mm、ポリスチレンフォーム25mmを使う。キュービックではヘーベル板の上にポリスチレンフォームを敷くのは同じだが、主な断熱はヘーベル板の内側の 100mm のロックウール、次世代省エネ仕様では 40+40mm のネオマフォームで行っていた。

樋:
防水勾配仕様の変更により、これまでトップハットやLハットを囲んでいた外樋は無くなり、パラペットのみになった。いままでの外樋はそれなりに外観上のアクセントになってかっこ良かった気もするけど、メインテナンスの面からはパラペットの方がいいのだろう。さらに屋内雨水配管システムの導入により、外観のノイズになりがちな竪樋を1/3に減らせるのだ。

断熱方法が外張断熱(壁)+外断熱(天井)になったと考えればいいのではないだろうか。



実を言うと、新躯体の噂は 5 月くらいから聞いていた。:-)
そのころは、1年くらい先という話だったけど。

Webに書いてあったこと以外で耳に入っている情報としては、

完全にファインキュービックに移行してしまうわけではなく、これまでのキュービックも併売していく。
プランによって価格の上昇分が大きく異なる。
家が全体的に大きくなるため、建ぺい率が厳しい場合には不向き。
これまで、次世代省エネ仕様にするためには、気密テープを貼るのに職人さんが大変な苦労をしていたのが楽になる。
吹き抜けを作った場合、梁の部分にふくらみができてしまう。
窓の納まりはよい。

といったところ。

ついつい、「新しい躯体はいいなぁ」と思ってしまうのだけど、通常新商品というのは品質が安定するまでに、数ヶ月、もしくは1年くらいかかるはずなので、この時期にファインキュービックを選択する人は、ほんの少し勇気がいるかもしれない。

現時点では、キュービックのデータが不明確なので(をいをいっ)、この記事は順次更新していくつもり。



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